「これすっごい考えてるね!」と、マツコ・デラックスが『マツコの知らない世界』(TBS系)で絶賛し、何度も見入っていた写真集が『MINIATURE LIFE』(水曜社刊)。
指先ほどの小さなフィギュアを文具や日用品、食材などと組み合わせて一つの作品をつくっているのだ。著者の田中達也氏が撮影を始めたきっかけを話す。
「自分の持っているミニチュア人形たちを自慢したくて、最初はただ並べて撮っていたんですが、ある日スーパーで目に飛び込んだブロッコリーの山を見た時に、『これは森だ!』と子供の頃からなんとなく頭の中にあったアイディアを思い出し、人形と組み合わせて物語を作ってみました」
ある時はピンセットを使って。ある時は作品の雰囲気に合わせて人形の色を塗り替える。人形を立たせるために粘着シートを人形の足の裏に張り付けて固定。準備から作品の完成までに毎回40分以上はかかるという。
「いちばん大変なのは毎日のアイディア。ミリ単位の世界でものを見るように心がけて、スポーツや雑貨店など、知らない世界のものを目にするよう努力しています。昼間は仕事をしているので、深夜に作業。通勤時間に合わせてSNSにアップしています。見てくれる人の少しの“ニッコリ”のためにこれからも毎日続けていきます」
マツコがほめると必ず売れるといわれる同番組。この写真集にじわっと癒される人も増えそうです。
撮影■田中達也
※女性セブン2015年7月2日号