国内

個人情報を守るために「これはやっちゃダメ!」な4つのこと

 日本年金機構から125万人分もの個人情報が流出した事件。国民生活センターなどは流出情報を利用した「二次被害」の注意を喚起しているが、「すでに魔の手は迫っている」とITジャーナリストの三上洋さんが警告する。

「すでに各地で年金機構の職員を名乗り、『あなたの年金情報が流出しました』と呼びかける怪しい電話が確認されています。悪徳業者が、この騒動に乗じて無差別に電話をかけているだけでなく、流出した個人情報を得て、それをもとに連絡している可能性があります。今後、高齢者を中心に流出情報をもとにした振り込め詐欺などの被害が心配です」

 個人情報の流出には大きく2つのパターンがある。企業や官公庁などが持つ情報が内部漏洩で拡散するケースと、サイバー攻撃によって情報が盗まれるケースだ。

「とくに、パスワードが漏れると危険です。多くのサイトで同じパスワードを使い回す人が多いので、いったんパスワードが流出すると、不正にログインしやすくなる。一時期、流行したLINEやフェイスブックの乗っ取りはこのパターンです」(三上さん)

 どうすれば流出を防げるか。三上さんと個人情報に詳しい板倉陽一郎弁護士が“これだけはやってはいけないリスト”を教えてくれた。

■未確認の添付ファイルを開かない

 今回の年金機構の情報流出問題では、上司を装ったメールの添付ファイルを職員が不用意に開いて、ウイルスに感染した。添付ファイルは“無視”が原則と三上さんは言う。

「最近は送信先や添付ファイルが巧妙に偽装されており、一般人が見抜くのは難しい。ファイルが添付されていたら、たとえ知人からのメールでも送り手に電話やメールで確認を取るまで開けないこと」

■タダの無線LANは利用しない

 公共の施設や屋外などで無料利用できる無線LANは便利だが、思わぬ落し穴がある。

「そうしたネットワークはセキュリティー(安全性)が甘いことが多く、パスワードなどの通信内容がすべて外部に漏れる危険があります」(板倉弁護士)

■パスワードは使い回さない

 同じパスワードを使い回すとLINEなどのアカウントを乗っ取られる危険性が高くなる。三上さんは「パスワードは使い回すな」と主張する。

「同じパスワードを使おうとするから、簡単なものにして、それを使い回してしまう。よく使うサイトは全部違うパスワードにして、一覧を紙に書いて保管するのがベスト。紙を盗まれるより、使い回しのパスワードを乗っ取られるリスクのほうが大きい」

■ネットのプレゼント付きアンケートに要注意

「『無料アンケートで~をプレゼントします』という勧誘は業者が個人情報を集める常套手段です。景品目当てで応じるのはNG」(三上さん)

※女性セブン2015年7月2日号

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
「全車線に破片が…」広末涼子逮捕の裏で起きていた新東名の異様な光景「3kmが40分の大渋滞」【パニック状態で傷害の現行犯】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン