なんとも困ってしまうのが、面白くもない冗談を言って、その場を凍りつかせる空気が読めない人間。もしそんな人が家族にいたら…。山梨県に住む女性Eさん(66才)は、元公務員の夫(64才)と2人暮らし。その夫がとんでもないKY男なのだという。Eさんが、怒りをぶちまける。
* * *
若い頃から、つまんないことを言って人を怒らせていたダンナは、“老いてますますバカ”。それはもう、怒るのを通り越して、開いた口がふさがらないわ。
この前もそう。次男のところは、なかなか子宝に恵まれなくてね。不妊治療の末、やっと孫が生まれたの。
そしたら、病院で孫娘の顔を見るなり、「あらぁ~、ガッツ石松そっくり。こりゃ嫁さん似だ」って、こう言ったのよ。
あわててダンナのシャツのすそを引っ張ると、「○○子さ~ん、こうなったら、2、3人、ポンポーンと産んでくれよ」って。これが初めて出産したばかりの人に言うこと?
あまりのことに、病院の外で怒鳴りつけたわよ。そんなことがあった半月後のこと。今度は長男の家でやらかしたの。
長男の息子は来年、中学受験。お嫁さんが有名塾のパンフレットを見て、その額に顔をこわばらせていたの。そしたらダンナ、何て言ったと思う?
「ここはひとつ、息子のためにひと肌脱ぐしかないだろ。健太は捨て身で勉強して、××子さんも捨て身。あはは、こっちで稼ぐか?」
なんと手でボインのマネしたんだから。
「お義父さん、子供の前ですよっ」と、嫁が涙を浮かべて食ってかかれば、「じょ、冗談だよ、冗談!」とダンナ。
それ以来、どっちの息子ともしっくりいかないの。
※女性セブン2015年7月9・16日号