『今夜も生でさだまさし』(NHK総合)は、深夜に生放送されているバラエティー番組。さだまさし(63才)が、はがきをよむラジオのようなスタイルの番組で、生歌が披露されることも。
今回、そんな「生さだ」の77回目となる横浜・氷川丸からの放送回に密着取材を敢行した。
さだが現地に入るのは本番の約3時間前となる午後9時。スタッフへの挨拶を済ますと、ギターを持って軽く音合わせを行う。しかし、本番で歌うかどうかは“その時”まで未定。
午後9時30分、楽屋に入り、扉を閉めきってさだは、投稿はがきをすべてチェック。その日に読むはがきと順番を自ら決める。その間、約2時間半!
とにかく魅了されてしまった。さだが現場入りしてから帰るまでの約5時間半(番組は1時間半)。観客の前でも、私たちの前でも、スタッフの前でも、さだまさしはどこまでも自然体でさだまさしのままでした。
本番開始の5分くらい前に、ふいに彼が私たちの前に現れた。スタッフから女性セブンで8ページの企画をすると聞くと、うれしそうに、「え~っ、そんなにやってくれるの~?」とニッコリ。
その笑顔で、その場にいた人は皆、緊張した面持ちだったのが、つられたように笑顔になる。「今日は地震すごかったね~」と、話しかけてくれたので、「さださん、電車は大丈夫でしたか?」と、思わず質問すると、「ちょうど新幹線を降りて車に乗るところだったから大丈夫。ありがとう」とまたニッコリ。放送中は、はがきを読み、観客を笑わせ、ジーンとさせ、考えさせ、歌を歌い…。すべては信頼するスタッフのもと、さだの即興によるもの。スゴイ。さだまさしは「スゴさだ」でした。
※女性セブン2015年7月9・16日号