ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世のオバさんが美しく元気に生きられるようにアドバイス。今回はある友人のエピソードを紹介します。
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皆さま、ご機嫌よう! 今回はアクセサリー販売会社を経営している友達から伺ったエピソードを披露します。
最近、彼女の会社を退職したアラサー女子なのですが、採用面接で「アクセサリーの仕事ができるなら、一生懸命頑張ります!」と宣言して入社したんですって。
ところがその3か月後に「実は経理の仕事がしたかったんです」と、いきなり辞表を突き出したのだそう。
「実際に仕事をしてみたら、夢みていたアクセサリーの仕事とは違っていた、というのが本音らしいけど、こんな辞め方ってあり?」と、普段温和な友達が相当なお怒りモード。そりゃ、そうですよ。
どんな仕事でもすすんでしたいことと、そうでないことが交じりあって成り立っているもの。なのに「やりたいことだけやってお金をいただこう」という発想が、私には理解できません。
人生なんて、仕事や恋愛はおろか、ダイエットですら思い通りにいかないことのほうが多い、ということを若いうちはわからないのかしら。
その点、大人の私たちは、長く生きてきた分だけつらい経験も、楽しい思いもたくさんしてきたので、少々のことではへこたれません。
※女性セブン2015年7月9・16日号