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大地震が発生したら「廊下や玄関」に逃げてから出口確保を

 小笠原沖地震をはじめとして、最近大きな揺れを感じる地震が増えているが、いざ地震が発生したらどうすればいいのだろうか?

 大地震が起こったら、まずは身の安全を確保することが大切。下敷きになる危険があるため手で家具を支える行動は厳禁。火元のチェックも後回しでいい。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんが言う。

「比較的新しい建物では、全壊する確率よりも倒れてくる家具などで負傷したり、閉じ込められる危険の方が高い。移動できるのであれば、家具の転倒や落下物の心配がない廊下や玄関付近がベスト。部屋の中なら、割れたガラスでけがをする窓辺は避け、家具のない壁や柱に近い位置で揺れに耐えた方が次の行動を取りやすくなります」(以下「」内同)

 落下物の危険があるため、基本的にはすぐ外に出るのはNGだが、耐震性に乏しく、全壊の可能性が高い建物ならば、とにかく外部に脱出する努力をした方がよい。

 続いて行うのは出口の確保だ。建物が歪むとドアが開かないことがあるので、揺れがおさまったらすぐに玄関などを開ける。旧式マニュアルでは火の始末が最優先されていたが、都市ガスは通常震度5弱~5強程度でシャットダウンするので、目の前にガスコンロなどがない限りわざわざ台所に入って消す必要はない。特に揺れている最中は熱湯などをかぶって大やけどをすることもあるので注意したい。

「家を出る時は、家の中で使用中の家電がないか、出火の可能性がないかを確認しましょう。そして、電気が復旧したときに起こる通電火災を防ぐためブレーカーを落とすのが基本です。集合住宅に住む場合は崩落の危険がある外階段を避け、内階段で外へ出た方が安全です」

 備蓄品は用意すべきだが、まずは避難を優先して、落ち着いてから取りに戻る。まずは危険を回避できる避難用の身支度だけを整えて避難所に向かおう。

 移動中は倒壊の危険が高いブロック塀や自販機などの近くは避け、車に注意しながら、道の端から距離をとって歩くこと。日暮れの移動は、停電が重なると街が暗闇となり危険度は大幅に高まっていく。ライトでしっかり足元を照らして進みたい。

「地震発生後は粉塵や、毒性のある物質が空気中に浮遊するため防塵マスクは必須。頭上から割れたガラスが降ってくることもあるので、小さなお子さんにはヘルメットをかぶせた方がいいですね」

※女性セブン2015年7月9・16日号

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