ここ最近、低価格だけどかわいい商品を使ってシンプルにコーディネートするプチ・プライス・ファッション、通称“プチプラ”ファッションが流行している。ユニクロ、GU、H&M、Forever21などの商品が活用されるケースが多いが、そうした中、幅広い世代の間で“使える”と話題になっているのが、「無印良品」(以下「無印」)のアパレルラインだ。
現在、大学生の娘がいるという主婦のAさん(50代)は、そのサイズ展開に魅力を感じているという。Aさんはこう語る。
「無印良品の服は、サイズがゆったりしているところが気に入っています。例えばユニクロの場合は若者向けの寸法だったりすることも多いのですが、無印は中高年の体型にも合った身丈で、自分でも着られるサイズが必ず見つかるんです。またアプリでは会員だけの優待クーポンが定期的に送られてくるので、主婦層が気軽に利用しやすいのではないでしょうか」(Aさん)
専業主婦のBさん(40代)は、無印のバリエーションの豊富さなどに魅力を感じているという。
「無印の服はアースカラーのバリエーションが豊富なところが好きですね。麻の製品やリネン素材のものが多いのでアラフォーやアラフィフ層も取り入れやすいんです。例えば、日用雑貨を買いに足を運んだときに、タオルやお風呂グッズを買うついでで服も一緒に買ってしまうことが多いです。手頃な価格と、日用品とファッションをトータルでコーディネートしやすいところもいいですね」(Bさん)
また、アラフォーやアラフィフ世代だけでなく、10代の女性でも無印をファッションに取り入れている女性は少なくない。女子大生のCさん(19歳)もその一人だ。
「ファスト・ファッションブランドはたくさんありますが、あまり生地が良くなかったり、流行に寄せすぎていることも多いと思うんです。でも、無印の場合は、シンプルなデザインで、流行に左右されすぎないので取り入れやすいし、タンクトップやシャツ、セーターなどのカラバリ(カラーバリエーション)が多く素材が良いところが好きです。小さなことですがサイズ表記だけ付いていてブランドのタグが付いていないところもユーザーとしては嬉しいですね」(Cさん)
“プチプラ”ファッションの流行を受けて、低価格ながらも素材とシンプルなデザインにこだわった無印良品が、幅広い年代層に支持されているようだ。