最近、女性を中心に流行中の雑貨が、貼って剥がせる「マスキングテープ」、通称“マステ”だ。テレビの撮影現場で立ち位置を示すために貼ったり、ガムテープと同様に何かを貼るためにも使われる。かつてのようなベージュや白のベーシックな色のものだけでなく、今では色もデザインも多種多様なマステが市場に出回っている。剥がしても跡が残らず、粘着力が低下しないとあって、その用途はさまざまだ。
では、実際にマステにハマっている女性たちは、どのように活用しているのか。アクセサリーパーツ製造会社に勤務している女性・Aさん(26歳)は、自身のマステ活用法についてこう語る。
「職場でマステを使っている人は多いですね。自分のスマホの充電コードや充電器に貼って目印にしたり、他の社員にメモを渡したりする時にマステでデコッたりしている人もいます。私は書類をまとめる用のクリップに貼ってデコっています。
こうすると一見見分けがつきにくい書類でも、マステの色で一瞬で分類できるんです。自宅では料理で使う調味料などを入れているビンにマスキングテープを貼って、『塩』、『小麦粉』などとタグに使っていますね」(Aさん)
そして、働く女性だけでなく、大学生の間でもマステは流行中だ。都内の女子大に通うBさん(21歳)が語る。
「周りを見ても、マステをネイルに使っている人は多いです。フレンチ(※爪の上部に違う色が入っているネイルのデザイン)のデザインはマニキュアで作るのが難しい。ネイルサロンに行くのもお金がかかるので、可愛い柄のマステを爪の上部に貼って、その上からトップコートを塗れば簡単にセルフ・フレンチネイルができます。
また、マニキュアで一色塗りをした跡に、フレンチにしたい箇所を避けて爪にマステを貼り付け、残りの部分に別の色を塗るやり方もあります。乾いたらマステを剥がせばフレンチネイルのでき上がりです。マステの剥がしやすさを活用したテクニックです」(Bさん)
現在もまだまだ流行中のマスキングテープ。貼って剥がせるという特性と可愛いらしいデザインが出回りはじめたことで、女性たちを中心に様々な活用法が編み出されているようだ。