恋人のいない若者の数が上昇している。最も多い理由は「出会いがない」だというが、恋愛の進め方が分からないという声もある。
内閣府が先日発表した結婚や家族形成に関する意識調査によると、「恋人がほしい」と答えた20~30代の未婚男女のうち、2割の人は「気になる人にどう声をかけていいかわからない」と回答。昨年、リクルートブライダル総研が行った調査でも、「声のかけ方がわからない」「恋愛や交際の進め方がわからない」などの声は年代が若くなるほど高まるとしている。
交際への発展方法といえば、デートに誘ってつきあう。というシンプルなことだが、それが難しいという若者は少なくないようだ。そこで、女性をうまくデートに誘う方法について、マナー作法に詳しい元国際線CAでフードアナリストの花さんに聞いた。
まずすべきは、会話をして仲良くなること。出会いの飲み会の場でも、職場や学校でも、「いいな」と思う女性からいるなら、話をして相手の生活スタイルや好きなことなど情報を引き出し、自分と合うところを広げていくことから。
「相手の女性から『行ってみたい!』『楽しそう!』を引き出すことです。デートに誘う前に、自分の好きなものや美味しいお店、最近楽しかったことなどを話して、彼女が何に興味を示すか会話の中で探ります。乗ってきたところをキャッチして誘えば、いやらしくならないですよ。彼女が行きたいと言ったから誘ったという流れを作るのがポイントです。
彼女が乗ってきたら、『じゃあ今度行く時に誘うよ』と言っておくと、相手も誘ってくれることを想定しているので、そういう会話をした前提で誘いのメールがきてもいやらしくなりません。急にデートに誘うと相手も構えてしまいますから、普段の会話の中で種をまいておくと誘いやすいですよ」(花さん、以下「」内同)
飲み会では、恋愛対象から外されがちな盛り上げ役にならず、女性全員に気を配りながらも、気になる女性から特に話を聞き出す。黙っていると気を遣わせてしまう上に、興味がないと思われてしまうので気をつけたい。連絡は、忘れられない5日~1週間のうちに。気になる女性が身近にいるなら、助けたり励ましたり、体調を気遣うと女性はうれしくなるので距離を縮めやすい。
続いては、デート場所の決め方。相手の得意分野に合わせるよりは、自分の得意分野に彼女を引き込む方が得策だという。
「相手が自分の得意分野に興味を持ってくれないと難しいですが、ある意味、相性もわかるのでは。相手に合わせることはもちろん大事ですが、最初は自分の“ホーム”で勝負する方がうまくいきやすいです。自分が全く分からないと、女性任せになって頼りないと思われてしまうことにも。自分の得意な分野に引き込む方が、頼りになる、知識があると素敵に見えたり、尊敬に変わることもありますよ」
ここで気になるのは、初デートに食事を選ぶか、アクティブに遊べるスポットを選ぶか問題。