東のカレー激戦区といえば、「ボンディ」や「エチオピア」、「共栄堂」など、多くの有名店がしのぎを削る東京・神保町を思い浮かべる人も多いだろう。一方、関西圏にも多くの専門店がひしめくカレー激戦区があるという。趣味でカレー雑誌を自主制作している女性・Aさん(25歳)が、西のカレー激戦区について解説する。
「西のカレー激戦区として有名なのが、大阪にある通称『裏谷四(うらたによん)』地区です。この地区は、谷町四丁目から堺筋本町の間のエリアで、大阪屈指のカレー専門店が20軒以上林立しています。欧風カレーや創作風カレー、エスニック風カレーにネパールカレーと、ありとあらゆるジャンルのカレーを楽しむことができる地区なので、好きなカレーが必ず見つかるはず。
この地域のカレー屋さんは全国でも熱狂的なファンを抱えていることも多く、カレー好きの間ではとても有名な地域です。とくに関東圏のカレーファンがわざわざ足を運び、SNSでカレーの写真をシェアしたりすることも多いです」(Aさん)
実際に、全国のカレーを食べ歩いているカレーマニアの男性・Bさん(31歳)が、「裏谷四」の注目店をいくつか挙げてくれた。
「様々なタイプのお店がありますが、おしゃれな雰囲気を楽しみたいならインドカレーの人気店『curry bar nidomi(ニドミ)』がおすすめ。女性のお客さんも多く、店内もシャレた感じです。また裏谷四の有名店で外せないのが『バビルの塔』。ここではスパイスが効いた『肉カレー』を食べていただきたいですが、お昼しかやっていないので来店する際は要注意です。
最近、僕の一番の注目店は、南インド風のワンプレートカレーが楽しめる『ゼロワンカレー』です。ビリヤニと呼ばれる、米とスパイス、肉、魚や野菜を混ぜ合わせたインド風の炊き込みご飯を提供してくれるので、異文化な感じがするカレーに驚きます。東京のカレー激戦区よりも、おしゃれ感や異文化感があり、バリエーション豊かで幅広いジャンルのカレーを楽しめるところが西の激戦区の魅力だと思います」(Bさん)
全国のカレーファンを唸らせてやまない「裏谷四」地区。一度訪れて食べ比べてみれば、カレーの新境地を開拓できるかもしれない。