企業がCMに起用したくなる女性アスリートの条件とは何か。CM総研所属の研究員が語る。
「フィギュアやサッカーなど、人気種目からの起用が目立ちます。澤穂希選手やレスリングの吉田沙保里選手など、世界で戦える実力も条件です。それに加え、競泳の寺川綾さん、バドミントンの潮田玲子さん、ビーチバレーの浅尾美和さんなどのように“美”を備えた選手が起用されやすいと言えます。
また、フィギュアの浅田真央選手、卓球の福原愛選手のように、ジュニアの頃から注目されていた選手は、消費者の共感を広く得やすいことから、CMに起用したい企業が多いようです」
2020東京五輪での活躍が期待される美女アスリートも数多い。
「サッカー、バレー、レスリング、競泳などはメダルが期待される人気競技なので注目度が高い。中でも、体操の永井美津穂選手はルックスの良さから大手芸能プロが獲得に動いているほどです」(大手広告代理店幹部のA氏)
最近では選手個人がマネジメント会社と契約するケースが多い。練習や競技に支障を来さずに、メディアへの露出を増やし、スポンサーを獲得するなど資金面でのメリットが大きいからだという。
「ただ、そうしたマネジメント会社のサポートにおいては選手としての実績、ルックス、話題性など様々な条件が必要になります。大手と契約できずに個人事務所を立ち上げて露出が全く無くなった元選手も多い。会社の良し悪しもあり、タレント化してスポーツ界からバッシングを浴びることも多々あります」(A氏)
CMに起用される美女アスリートは、浮き沈みの激しい現役時代と変わらぬ苦労が引退後も続くようだ。
※SAPIO2015年8月号