日々の診察で自らを振り返り、現在の生活習慣を築いたという宝田歯科医院(東京都)院長・宝田恭子さん(59才)。考案した表情筋エクササイズが話題になっているほか、睡眠改善インストラクターの資格も持つ宝田さんが、健康を保つために実践している生活習慣を紹介する。
■朝の運動で体を活動モードに
「起きてすぐに、『みんなの体操』(NHKEテレ)に合わせてストレッチをします。通勤時は最寄り駅まで約20分歩き、駅の階段は1段飛ばしで上ります。運動で酸素を取り入れると脳が活性化され、達成感を感じてやる気もアップします」(宝田さん、以下「」内同じ)
■姿勢を正して精神統一
認知症の母とのコミュニケーションのひとつとして始めたのが字手紙。
「母に伝えたい一文字を薄墨で書き、短い文を添えます。和室で正座をして書くので自然と姿勢も正せ、思考もクリアになります」
■1食に1度は30回咀嚼。唾液を出す
白米とみそ汁を基本に肉も魚もしっかり食べる。
「姿勢を正し、1食に1度は必ず30回咀嚼してから飲みこみます。噛むことで唾液の分泌量が増え、口臭防止だけでなく活性酸素も分解され老化防止に」
■夕食後の歯磨きを最も丁寧に
夕食後はとにかく念入りに、歯ブラシと歯間ブラシで丁寧に磨く。
「歯ブラシは凹凸にフィットしやすい小さめを選び、歯にしっかり当て、特に歯間ケアを重視して磨きます」
■胸を開いて猫背を矯正
「体の歪みはその日のうちにリセットします」と、宝田さん。やり方は、【1】両腕を真上に上げて頭の上でハンガーの両端を持つ。【2】両ひじを曲げながらハンガーを後頭部に沿って左写真のように下ろす。その際、肩甲骨を寄せて胸を開くのがポイント(5回繰り返す)。
■起床時間を一定にする
生活リズムを安定させるには、起床時間を固定したほうが体内時計を整えやすい。
「疲れていたら、早く寝ることを優先。そのため入浴を翌朝に持ち越すこともあります」
※女性セブン2015年7月23日号