8才年下のイタリア人男性(24才)との電撃再婚から1年2か月。7月3日に公式サイトで男の子を出産していたことを明かした宇多田ヒカル(32才)。
「誰も知らない超極秘出産でした。昨年末、活動再開に向けて東京でレコーディングしている最中に妊娠がわかったようですが、気づいたスタッフは1人もいなかったそうです」(スポーツ紙記者)
2002年4月、まだ19才だった宇多田に卵巣嚢腫が見つかった。左側の卵巣は直径5cmもの腫瘍で腫れ上がり、手術で左卵巣を全摘出した。手術に際し、宇多田の口から真っ先に出たのはこんな言葉だったという。「私、妊娠できますか?」。手術後は治療薬の副作用地獄が待っていた。
宇多田が行ったのは「偽閉経治療法」と呼ばれ、薬で女性ホルモンの分泌を抑え、閉経したような状況を擬似的に作り出し、卵巣の働きを抑える方法だった。だが、この薬の副作用により、宇多田は長年、頭痛や体のほてり、精神不安など、更年期障害と同じような症状に悩まされた。
闘病中の2002年9月、宇多田は前夫・紀里谷和明氏(47才)と結婚。翌年には、「子供はまだ?」と聞かれ続けることに対し、宇多田はこんな思いを公式サイトに綴った。
《それって、すごく具体的に他人の性生活のことうかがってない? なんか妙なプレッシャーを感じる》
医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が語る。
「卵巣を片方摘出しても、妊娠しづらくなるということはないんです。摘出後は、もう片方の卵巣が補うように働きますので、排卵も問題ありません。宇多田さんの場合は右の卵巣と卵管が残っていたので、妊娠に対して何かハンディを抱えていたということはないでしょう。ただ、術後はもう片方の卵巣や卵管が癒着を起こす危険があることと、卵巣嚢腫は片方にできるともう片方にも再発する可能性があって、そういうリスクとも闘わなければいけない分、精神的な負担はあったと思います」
※女性セブン2015年7月23日号