ファッションプロデューサーの植松晃士氏が、“オバさん”たちが美しく健康に生きられるようにアドバイス。今回は、最新ファッションアイテムの着こなし術を伝授します。
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皆さま、ご機嫌よう!
今年もいよいよ夏のセールが始まります。今回はこの夏、買うべきお役立ちアイテムについて、お話ししますね。
トレンドアイテムの筆頭といえば何といっても、ガウチョ。ガチョウではなくて、ガ・ウ・チョですよ。裾がゆったりと広がった、7分丈くらいのワイド系パンツのことです。
もともとは南米のカウボーイ(ガウチョ)がはいているパンツから派生したアイテムで、多分、皆さまにとっては2度目に巡ってきたトレンドではないかしら。前に流行ったのは1980年代でした。
ところで今、「私もはいた!」と思った奥さま。ご注意ください。ガウチョは奥さまだからこそ陥りやすい罠があるんです。
まずお断りしておきますが、ガウチョを美しくはきこなすには、類い稀なプロポーションに恵まれなければなりません。裾に向かってボリュームが出るので、ひとつ間違えたら下半身を大きく見せてしまいます。
しかも、今年のはカジュアルではなく、エレガント系。
「このパンツ、ゆったりしてるからラクでいいわ~。裾から風が入って涼しいし」なんて考えで、ウエストゴムのガウチョをペタンコ靴ではこうものなら、一気にオバさん化します。
いいですか? 今年のガウチョを着こなすには、“ヒールの靴は必須アイテム”ですよ。ヒールの高さで脚の長さを補って、ウエスト位置を高くするんです。
普段、ヒールを履かないかたは、ウエッジサンダルなど、ぜひ、ガウチョとペアでコーディネートをしてください。プラットフォームといって、つま先からかかとまでつながった、厚底みたいなヒールなら、慣れていないかたでも比較的ラクに歩けます。
考えてもみてください。今年、80才におなりになられている皇后美智子さまの、パンプスをお履きになられたお姿を。あの美しさとエレガントさをお手本にしていただきたいものです。
※女性セブン2015年7月23日号