2年2か月ぶりに海外ご公務を果たされた皇太子妃雅子さま。滞在先のトンガにおいてはさまざまな変化があったようだ。国王のトゥポウ6世の戴冠式では、こんな変化が。東宮職関係者が語る。
「雅子さまがお召しになっていたのは、地模様のあるヘビーシルクにハイネックのヨーク部分だけがレースになったフェミニンなデザインのロングドレスです。このドレスは、今まで拝見したことのないドレスです。トンガご訪問に合わせて、ドレスを新調されたのでしょう。
長らく雅子さまはドレスのみならず、洋服を新調されることはありませんでした。それは雅子さまのお心に“公務に出られないから…”というご遠慮があったと思います。体調がいつどうなるか、自分でも予測がつかない。公務に出たい、出ようと思っていてもいつどうなるかわからない。そんな思いがあったからこそ、ドレスを作られることなく、古いドレスをリメイクされてお召しになっていたのです。
しかし、今回はドレスを新調なさいました。それは雅子さまが先を見据え始められた証なのだと思います。
またドレスを新調するならばだいたい最低でも2週間はかかります。これまでは直前にならないとスケジュールを決定することができませんでしたから、今回は前もってトンガに行かれるご覚悟を持たれていたことが伝わってきますね」(東宮職関係者)
またご滞在最終日の7月5日にはこんなことが。
「皇太子ご夫妻は在トンガ日本大使館で、在留邦人らと懇談されました。雅子さまは当初、東宮職医師団の助言などにより、戴冠式と昼食会のみに参列する予定で、この懇談会にはご臨席の予定がなかったのですが、前日の昼食会が終わってから、ホテルで体調を整えられ、出席に踏み切られたのです」(前出・東宮職関係者)
約30分間にわたって在留邦人と交流を持たれた雅子さま。
「戴冠式でトランペットを演奏した鈴木真一さん(42才)に対しては、雅子さまは“とても素晴らしかったです”と労われたり、“もう長く演奏されているのですか?”“トンガの皆さんの声は力強く、美しいですね”などとお話しされていました。
在留邦人の話に驚かれる場面などもあり、そのときは皇太子さまと顔を合わせられるなど、やはりおふたりでのお出ましのほうが、会話が弾むんでしょうね。また日本語が話せない日系の人々に対しては、雅子さまはきれいな英語で積極的に話しかけられていました」(本誌記者)
こうして自信を深められた雅子さま。ホテルまでの帰り道、お忍びで観光名所を訪れられていた。
「波が岩に当たり、岩の隙間から海水が高さ18mほどまであがる『ホウマの潮吹き穴』と呼ばれる名所に立ち寄られました。
雅子さまと皇太子さまとおふたりで20分ほど、波が噴き上がる様子を楽しまれたそうです。これまでの雅子さまならば、海外ご訪問中に公務以外のことに気をお配りになる余裕はありませんでしたから、今回は、やり遂げられた達成感がおありになったんだと思います」(前出・本誌記者)
※女性セブン2015年7月23日号