2004年のアテネオリンピック男子110mハードルで優勝し、アジア人では初の五輪陸上競技短距離種目の金メダリストとなった中国の劉翔氏がわずか300日足らずで結婚生活に終止符を打っていたことが分かった。劉氏は離婚の原因について「性格の不一致」を挙げている。
中国メディアは「2人とも都会の出身で甘やかされて育った一人っ子だった」ことや、劉氏が4月に現役を引退し、収入が少なくなったことも原因しているのではないかと指摘している。
劉氏は6月25日、中国版ツィッター「微博(ウェイボ)」で離婚したことを表明し、次のように述べている。
「私と(妻の)葛天は2014年5月から交際し、同年9月に結婚しました。しかし結婚後、性格が不一致であることが分かり、今日結婚生活に終止符を打ちました。今後は各自がより良い人生を歩みことができるよう、お互いに祈り合いたい」
これに対して、葛さんはメディアの電話取材に対して、「劉翔のコメントは正確です。ただ、私はこれ以上、何も話したくはありません」と泣きながら語ったという。
劉氏は今年4月7日、現役引退を発表。5月17日に上海で引退のセレモニーを開いたが、葛さんはその場に姿を現さなかった。劉氏のそのときのスピーチで、妻の葛さんのことは一切触れておらず、この時点で2人の愛はすでに冷めていたとみられる。
2人の離婚について、香港紙「リンゴ日報」は「葛天さんが劉翔を愛していたことは確かだが、劉翔は浮気性で他に女性がいるなど生活が乱れていた。また、昨年結婚したとき、劉翔は30歳になっていたが、それも『30歳の子ども』みたいなところがあり、わがままで、葛さんは苦労していたのではないか」と報じている。
また、劉氏は15年間の競技人生で約5億3500万元(約100億円)の収入を得ていたが、ここ2、3年は試合で勝てないこともあって、ほとんど収入がなかったことも、葛さんが劉氏に愛想を尽かした理由とみられる。