日本全国で地震が頻発し、東京・小笠原諸島と神奈川県では震度5強を記録。相次ぐ火山の噴火もあり、自然災害への備えが迫られている。か弱い女性が何を持って逃げればよいのか、本当に使えるアイテムは何なのか。危機管理アドバイザーの国崎信江さんに聞いた。
水やガスが復旧するまで、衛生面やトイレの心配もある。
「2日以上トイレが使えない時は大便用も兼ねた簡易トイレが必須。排泄物を捨てる場所がない場合もあるので、ジッパーバッグがあるとにおい漏れ対策に。女性には特に強い味方になります」(国崎さん)
衛生状態の悪さをカバーする災害用のトイレセット、マイレットmini-10(10回分。1944円/まいにち)は、袋を便器に敷いて排泄し、雑菌の繁殖を防ぐ抗菌性の粉末をかけて固める。持ち運び用の袋とティッシュが付く心遣いも◎。
シートイレ(約50回分。3240円。編集部調べ/石崎資材)は、3~10回使える汚物袋1枚を便器に敷き、排泄したら吸水シートをかぶせて固める。シートが汚物を隠す。
洗濯や入浴ができないことも多いので、使い捨てできるおりものシートを使い、生理用ナプキンも最低、1周期分は用意しておきたい。
「除菌タイプのシートなども手が洗えない中で重宝します。そのほか、粉塵が舞い上がりますから、目薬で目の汚れを洗い流したり、衛生グッズは被災生活が長くなるほど増やしたいアイテムです」(国崎さん)
コンパクトおしぼりのジーツータム コインおしぼり(8個入。302円/ピースアンドキューズ)は、約10mlの水で膨張し、ウエットおしぼりに。抗菌・消臭効果を持つ。
水が使えて洗濯ができたとしても、下着は干しにくいもの。ブラカップ付きインナーを1つ持っておくと、干す時に人目が気にならず重宝だ。
※女性セブン2015年7月23日号