自分の服を作ってみたいと、裁縫教室に通う女性が増えているという。洋裁店に訪れる客との交流や思い出を描く映画『繕い裁つ人』で、主人公の洋裁店店主を演じる中谷美紀に洋裁指導をした、ヴォーグ学園講師で洋服作家の伊藤みちよさん。
「私自身は小学校1年生で初めてミシンに触れ、それ以来、服を作ることの魅力にハマってしまいました。中谷さんも映画での裁縫体験が新鮮で楽しかったみたいですね。撮影後、ミシンを購入したと聞きましたよ」
近年の裁縫ブームは、東日本大震災もきっかけになったと伊藤さん。電気が使えず足踏みミシンが見直され、人の手の温もりが感じられるハンドメイドの良さにも注目が集まった。さらにSNSの普及で作品を気軽に、多くの人に披露できるようになったこともブームをけん引している。
「ここ数年は専門誌ではなく、生活実用誌からの取材が増えました。気軽に始めたいと、裁縫に興味を持つ方が増えているのかもしれませんね」
※女性セブン2015年7月23日号