様々な「お国自慢」はあるものの、時に敢えて「自虐的」になることも。九州の人々の「自虐ネタ」を紹介しよう。
【福岡県〈「手榴弾110番」がある修羅の国〉
「発砲件数全国1位」「指定暴力団数全国1位」など物騒な数字に事欠かない福岡県は、「修羅の国」とも揶揄される。最も衝撃的なのは、福岡県警の「手榴弾110番報奨制度」なる制度だろう。通報によって手榴弾が押収され、かつ被疑者が検挙されたとき、10万円の報奨金が支払われる。全国的に見ても前代未聞だ。同様の「拳銃11お番」もある。
実際、福岡では過去に民家の玄関や小学校の通学路で手榴弾が発見された。
【佐賀県】〈九州が集まっとー HKT48にも忘れられた存在感の薄さ〉
はなわが歌った『佐賀県』から10年余、いまだに影は薄い。それがよくわかったのは、AKB48のセンター・指原莉乃を擁するHKT48を起用したスーパー・ダイエーの広告だ。「九州のおいしさ、集まっとーよ!」と題したポスターには、大分の指原莉乃はじめ九州各県出身のメンバーが登場しているが、なぜか「佐賀県出身者」だけいない。
別に「佐賀いじめ」というわけではなく、「佐賀にダイエーの店舗がない」という理由だそうだが、どっちにしても寂しい。
【長崎県】〈「精霊流し」はヤンキーのハイテンション祭り〉
毎年お盆に死者を弔うために行なわれる「精霊流し」。長崎出身のさだまさしの名曲で有名だが、しんみりとした歌のイメージと現実は大きく異なる。県民の50代女性が話す。
「実際の精霊流しは、爆竹を派手に鳴らし非常に騒々しい。時々ガラの悪いヤンキーがヘラヘラと暴れまくっている。さださんの歌のイメージで訪れた観光客の皆さんに申し訳ない」
※週刊ポスト2015年7月17・24日号