5月、「スターバックスコーヒー シャミネ鳥取店」がオープン。全国で唯一「スタバ」がなかった鳥取では「スタバはないけどスナバはあります」と平井伸治県知事が「自虐PR」したが、それも解消された。でも、実はどの県にだって恥ずかしい自虐ネタはあるんです。
【大分県】〈「おんせん県」で全国から叩かれてオーイタ!〉
2013年、大分県は「おんせん県」という名称を商標登録にしたいと特許庁に申請。しかしこれに全国の温泉地が猛反発。県民がいう。
「県庁は申請を撤回。しかしその後の広報CMでは『(批判され)滑って転んで大痛(おおいた)県』とふざけた“自虐ギャグ”を展開。痛々しくて画面を直視できませんでした……」
【宮崎県】〈井戸端会議も近所付き合いもパチンコ屋で大フィーバー〉
宮崎県は人口100人当たりのパチンコ台数が3.88台と全国トップ(2014年)だ。ある50代の延岡市の農業従事者がいう。
「他に娯楽がないだけ。競馬、競輪などの公営ギャンブル場もなし。特に農閑期の冬場は、多くの県民が時間を持て余している。それで自然とご近所がパチンコ屋に集まるんです」
【鹿児島県】〈酒は“キュー”っと、やったもんせ〉
鹿児島県民のアルコール消費量は全国1位(2013年国税庁統計)だ。最も消費量が多いのは当然、芋焼酎。鹿児島市の50代女性が不機嫌そうに教えてくれた。
「一番危ないのは、『ソラキュー』という伝統的な薩摩焼の杯。底が尖った形状で、飲み干すまで杯を置けない。だから自然と一気飲みになって大の男がすぐヘロヘロになってしまう。後で介抱したり片付けたり、迷惑かけられるのはこっちだからイヤになる」
“薩摩おごじょ”がいるからこそ、男たちは安心して飲めるということか。
※週刊ポスト2015年7月17・24日号