体内に入るほとんどの物質を代謝するのが肝臓だ。秋津医院院長で著書に『がんにならないのはどっち?』(あさ出版)などを持つ秋津壽男さんはこう説明する。
「肝臓は人体にとって有害な物質を分解し、体外へ出す役割を果たしています。アルコールはもちろん、食品に含まれる有害物質なども解毒していくので、日々、活発に動いています。そこへアルコールを多量摂取して、余計な負担をかけると、肝臓に負担をかけ、結果、がんへとつながっていくのです」(秋津さん)
では、ビールとワイン、どちらがよくないのだろうか?
「肝がんはアルコール度数ではなく飲酒の量によります。少量でも毎日飲んでいれば肝臓に負担がかかります。ビールであれば大瓶1本、ワインはグラス2杯程度にとどめておきましょう」(秋津さん)
また、肝がんは肝炎ウイルスの感染による発生率も高く、飲酒していなくてもかかりやすいがんともいえる。
※女性セブン2015年7月30日・8月6日号