フルハイビジョンの4倍ある高画質が評判の「4Kテレビ」。対応コンテンツが急速に増え、より美しい映像は視聴者を喜ばせているが、「美しすぎる映像」に撮影現場では悲鳴も上がっているという。すでにネット上では4K画像を拡大して女優の肌の検証が行なわれ、毛穴やうぶ毛について言及する声も出ている。こんな状況だけに、女優たちを悩ませる部分もあるという。
一方でソニーの4KテレビのCMに出演する北川景子(28)はインタビューで、「自分の“美”に対する努力がそのまま結果として映像に残ったという実感がある」と自信をのぞかせるなど、女優によって4Kへの思いはさまざまだ。
女子アナたちの間では肌以上の心配事があるという。
「生放送だと“パンチラ”や“ブラチラ”、“胸チラ”といったハプニングは少なくありません。画質が向上すると下着が映ったシーンの静止画も鮮明になる。それがネット上にバラ撒かれるわけですから、彼女たちは神経質になっています」(テレビ局関係者)
女優たちも対策を始めている。昨年、4Kオリジナルドラマ『理系の人々』(ひかりTV)に出演した女優・真野恵里菜(24)は、こう明かしている。
「4K映像でクリアに映ると女子はお肌のことでドキドキする。対策として、メイクさんにエアブラシでファンデーションを塗ってもらい、きめ細かくカバーした」
彼女のメイク術は、女優たちの間で4Kの“刃”から身を守る“盾”になっている。
「真野さんのメイク術は“エアメイク”と呼ばれ、4K対応メイクとして美容業界で注目を集めています。これは映画の大画面のアップにも耐えられるようにと考案されたハリウッド発祥のメイク術です。
ファンデーションをエアブラシで霧状にして吹き付ける手法で、至近距離から吹き付けることで肌のくすみを徹底的に隠せます。直接塗ると厚化粧に見えてしまいますが、水分をたっぷり含んだファンデーションをふわっとかけるので、薄付きなのに毛穴もシワも隠せて、しかも水分を含んで艶やかに輝いて見える。マツコ・デラックスさんや優木まおみさんなど、すでに導入した女優・タレントがいると聞きます」(美容関係者)
※週刊ポスト2015年7月31日号