横綱・白鵬の豹変ぶりに、記者たちが“ドン引き”している。
「名古屋入りしてからというもの、あまりの饒舌ぶりに驚いています。前場所までとはまるで別人です」(スポーツ紙相撲担当記者)
白鵬は今年の初場所終了後、審判部批判発言が問題となり、報道陣に対して無言を貫くようになった。支度部屋でも壁に向かって座って、記者たちの質問には一切答えない。帰り際も付け人にガードされながら、黙ったまま車に乗る。直近の5月場所でもそれが続いていた。
ところがそんな白鵬が急に喋り始めた。例えば6月30日の力士会では、「私は新大関の時は14勝1敗で優勝した。(新大関の照ノ富士には)大関らしい相撲で10勝はしてもらわないと。豪快な相撲を見せてほしい」と余裕のコメント。さらに別の日には自身のゴルフのスコアが好調なことや、なでしこジャパンのサッカー女子W杯での健闘を称えたりしたのだ。
一体何が白鵬を心変わりさせたのか。若手親方の1人は、「30歳になって白鵬にも衰えが見える。最近はマスコミも照ノ富士や逸ノ城といった若いスターばかり取り上げるようになって、危機感を感じているのでは」と語るが、ベテランの相撲記者は別の見方をする。
「4月に『週刊文春』で書かれた白鵬の愛人問題が関係していると思います。白鵬は“誰がチンコロ(リーク)したのか”を探していましたが、情報源は番記者ではないかと見ているようです。
マスコミと蜜月の頃は都合の悪いことは番記者が自己規制して伏せてくれたが、敵対してからオフレコがなくなった。それで慌てて擦り寄り始めたのではないか」
だが一方で、「カーッとなるとすぐに周りが見えなくなる性格だから、勝ち星次第では再び報道陣に背を向けることもありえる」(同前)とのこと。態度の軟化は一瞬で終わっちゃうかも。
※週刊ポスト2015年7月31日号