結党60年、戦後の政治の中枢を担った自民党総裁を「内側」から撮りつづけた男がいる。自民党初代写真室長の岡崎勝久氏(70)である。
岡崎氏は岸信介氏から35年にわたって総裁の素顔を撮り続けているが、ここでは、新刊『保守の肖像 自民党総裁六十年史』(文・常井健一、小学館刊)にも収録されている写真の中から、1972~1974年に総裁を務めた田中角栄氏について紹介しよう。
写真は1974年、進退がかかった七夕参院選での様子だ。田中氏はヘリコプターで全国を遊説していた。
「歴代総裁のなかで一番オーラのある方でした。党職員になったばかりの私も不眠不休でついていきました」(岡崎氏)
写真■岡崎勝久(自民党初代写真室長)
※週刊ポスト2015年7月31日号