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胸の大きさは乳がんのなりやすさと関係あるか 医師の見解は

 日本人の3人に1人ががんで亡くなるという、もはや身近な病気となったがん。がんは食生活や生活習慣が大きな影響を与えるといわれているが、意外と勘違いされている常識も。今回は女性の罹患率が最も高い乳がんについて、秋津医院院長秋津壽男さんと国立がん研究センター予防研究部部長の笹月静さんに疑問を聞いた。

【疑問】乳がんになりやすいのは胸の大きい人と小さい人、どっち?

【回答】関係ない。

 胸の大きい人は乳がんになりやすいというが、真偽はどうなのだろうか?

「胸の大小で乳がんの発生率に違いはありません。ただ、胸が大きい人は小さなしこりが見つかりにくく、大きくなってから発見され、手遅れに…というケースも少なくないので、定期的な健診をオススメします」(秋津さん)。

【疑問】出産経験のある人とない人、どっちが乳がんになりやすい?

【回答】ない人。

 乳がんが増加傾向にあるのは、女性1人当たりが生涯で出産する数が減っていることも関係している。

「妊娠、出産が多いと生理の回数も少なくなり、女性ホルモンにさらされることが少なくなるので、リスクも低下します。また、授乳期間が長い女性ほど乳がんになりにくいという研究結果もあります」(笹月さん)。

※女性セブン2015年7月30日・8月6日号

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