自民党初代写真室長の岡崎勝久氏(70)は、結党60年、戦後の政治の中枢を担った自民党総裁を「内側」から撮りつづけた。新刊『保守の肖像 自民党総裁六十年史』(文・常井健一、小学館刊)では、岸信介氏以降、35年にわたって撮り続けた総裁の素顔が紹介されている。
ここでは、同書にも収録されている写真の中から、1995~1998年に総裁を務めた橋本龍太郎氏について紹介しよう。
写真は橋本氏が総裁に就任する前の1974年、遊説局長時代のものだ。当時の田中角栄総裁(右)に傘をさす場面を捉えている。岡崎氏は当時の橋本氏の印象をこう語る。
「角栄先生の教えを守り、若い頃は“雑巾がけ”に徹したのが橋本先生。党から支給された白のジャケットは毎回、ズブ濡れでした」
写真■岡崎勝久(自民党初代写真室長)
※週刊ポスト2015年7月31日号