多くの反響が届いた『女性セブン』7月2日発売号のさだまさし大特集。同特集では、多くの関係者に、「さだまさしは○○である」と、人となりを聞いた。さだ本人は、自身をどう思っているか聞いてみると、次の言葉が返ってきた。
「落ち着かないヤツだね。ぼくは本当に落ち着かない男。じっとしていない。ボーッとする時は、ボーッとするという目的をもってボーッとするからね。
子供の頃、あまりにも落ち着かないので、小学4年生の時に、座禅に行かされたんですよ。半目にすると眠くなるので、あたりを見ていたら、畳のヘリがめくれているのに気がついた。“あれをむしりたい”と思い始めたら、1時間があっという間に過ぎていくわけ。で、お坊さんが最後の挨拶をしている時、そっとむしりとったりしてましたね(笑い)」
どうやら気になると、そこに集中するタイプ。小学校の通信簿の通信欄には、『落ち着きが足りません』と、常に書かれており、好奇心も旺盛な少年だったという。
「知らないことを知らないままにできない体質だね。疑問に思ったら、納得するまで追究する。昔、鳥取砂丘でラクダの代わりに馬に乗ったことがあって、サラブレッドみたいにきれいな馬だったわけ。気になって調べたら中央競馬会で走ってた馬だった。それで、戦績を調べて騎手に会い、厩舎まで行ったんだけどね。
そこは、松元省一厩舎で、その翌年にトウカイテイオーが入ったところだった。その縁で、トウカイテイオーの引退式に呼んでもらって、花束を渡せって言われてさ。一晩寝られなかったんだよ。どうやって、馬に花束渡すんだろうって思って。本当に悩んだんだけどさ、当日行ったら、何のことはない、馬主さんに渡すだけだったの(笑い)。
そういうことを義務とか、苦じゃなくて、普通にやるからね。面白い話は腐るほど転がっているよね。何だろう? 何でこいつこんなことしているんだろうって、聞きたくなるわけ。そういう好奇心は、子供の頃からず~~っと変わんないかな」
※女性セブン2015年7月30日・8月6日号