世界186か国から約2500人以上のアスリートが集結し、水泳の世界No.1を競い合う『FINA 世界水泳選手権大会』が開幕した。競泳は今大会で優勝すると、2016年リオ五輪の出場権が内定する見逃せない大会だ。この大会の100m背泳ぎ・200m背泳ぎ代表、入江陵介選手(25才)に話を聞いた。
「初めて代表入りしたのは高校生のとき。北島康介さんや松田丈志さんがチームを引っ張っていましたが、当時は緊張してうまく話せませんでした」(入江・以下同)
それから10年、背泳ぎでアジア・日本新記録を樹立、30個以上のメダルを獲得し、今年は初キャプテンに就任。今やトビウオジャパン(水泳日本代表)に欠かせない存在に成長した。
「競泳は個人競技だけど、大切なのはチーム力。いい結果を出せば、他の選手の士気も高まり、チーム全体が良い記録へと繋がります。キャプテンだからこそ、結果でチームを引っ張りたい。北島さんの金メダルの瞬間を生で見て、“この感動を自分も届けたい”と、ぼくの原動力になっています」。
プライベートではサッカーの内田篤人選手との交流も。
「他のアスリートのかたがたの活躍もとても刺激になるんです。先日ご結婚されたので祝福メールを送ったら、“今度飲みに行こう!”って返事が(笑い)。同じ世界に挑む立場として周りから良い刺激を受けて、人としてもアスリートとしてもより高いところを目指していきたいです」。
【入江陵介(いりえ・りょうすけ)】
1990年1月24日大阪府生まれ。日本競泳界きってのエースで、16才から10年連続で日本代表に選ばれる。2012年ロンドン五輪では200m背泳ぎで銀、メドレーリレーでも史上初の銀を達成。世界水泳は4度目の出場で、毎回メダルを獲得中。今回も金への期待がますます高まる。
※女性セブン2015年7月30日・8月6日号