日に日にスタンドに女性ファンが増えていく。お目当てはもちろん、早稲田実業学校高等部の1年生スラッガー・清宮幸太郎くん(16才)である。スポーツ紙のベテラン記者が言う。
「地方予選の1回戦から連日20社以上のメディアが駆けつける1年生なんて今まで見たことがありません。甲子園出場を決めた決勝では、普段は内野席しか開放しない神宮球場ですが、異例の措置で外野席にも観客を入れました。入場者数も2万8000人と東京大会史上過去最高を記録しました」
清宮くんの才能は早実中等部の1年生の時から世界で注目されてきた。2012年8月、米国・ペンシルベニア州でのリトルリーグ世界選手権に日本代表の4番で出場。放った特大ホームランは94mも飛び、66回を数える歴史ある大会で史上最長のホームランと認定された。その時から、清宮は米メディアに「和製ベーブ・ルース」と名づけられるなど、スケールの違いを見せていた。
中学1年にしてすでに身長180cmを超えていたという恵まれた体格は両親譲り。父親は早大ラグビー部やサントリー、ヤマハ発動機を日本一に導いたラグビー界の名将・清宮克幸監督(48才)。自宅地下の室内打撃練習場で、幼い頃から息子に英才教育を授けてきた。
父親だけではない。母親の幸世さんは、慶応大学在学時にゴルフ部の主将を務めたスポーツウーマンだ。
「幸世さんは、田中将大投手(26才)の妻・里田まい(31才)が取得したことでも知られている『アスリートフードマイスター』の資格も持っていて、小さい頃から息子さんの食事には気を使っていた。筋肉のもとになるたんぱく質を多く摂らせて、炭酸飲料やスナック菓子、ファストフード系は一切食べさせなかったといいます。だから、清宮はぽっちゃりしているように見えても、贅肉はなく、パワーが詰まった筋肉質の体をしているんです」(前出・スポーツ紙記者)
清宮くんのバッターとしての大きな特長は右利きながら左打ちであることだ。
「実は清宮に左打ちを勧めたのは幸世さんです。“左のほうがファーストに近いからセーフになる可能性が高いので左バッターの方が有利”とアドバイスしたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
※女性セブン2015年8月13日号