お笑い芸人として初めて芥川賞を受賞したピースの又吉直樹。この快挙を、又吉本人が占い師に“予言”されていたと、話題になっている。
「あの本の通りなら、又吉さんは芥川賞とっちゃうかもしれない、という声が一部の出版関係者の間で出ていたんです。その通りになったので、“予言”が当たったと話題になっていますよ」(ある書籍編集者)
あの本というのは、又吉が2011年に出版した文庫『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)。太宰治、江戸川乱歩などの作品を通じて自身のことを綴ったエッセイ集だ。
その中で、占い師についてのエピソードを綴ったくだりがある。
26才のとき、友達に誘われ横浜の占い師に見てもらったという又吉。
その占い師は又吉の素性について「長男だね」「実家はもう離れたんだ」「本とか好きでしょ?」とズバズバ言い当てた。さらに、「アナタの手相は『偉人』と『犯罪者』に多いの。大成功するか大失敗するかどっちかだね」と続けた。
そして、最後に「何歳?」と尋ねてきた占い師に又吉が26歳と答えると、その占い師は「26…27…34…35あっ!」と言って、又吉の手を放したという。
又吉は<三十五歳の僕に一体何があるのか?>と綴っていた。そのときはどちらかというとマイナスなことが起こると捉えていたようだが、芥川賞を受賞したのはそれから9年後、35才になってからわずか1か月後のことだった。