栃木の小さな小学校で「ママ友」として仲の良かった2人の女性が、子供を遺して相次いで自ら命を絶った。ママ友同士のLINEグループの中で、彼女たちを追い詰める言葉があったと調べのなかで明らかになっていった。
この自殺の発端には子供のいじめがあったという(学校と教育委は否定)。自殺したAさんとBさんの子供は2人ともいじめにあっており、改善を訴えるとLINEで「母親失格」などの陰口をたたかれたというのだ。
こうした状況を知り、LINEいじめに苦しむママからの声が多数、編集部に寄せられた。栃木の件とは関係なく、あくまでも別のママからの体験談だ。近所の児童館で顔見知りになったママたちとLINEグループを作った横山薫さん(仮名、30代前半)がすぐに感じたのは、強烈な「選別意識」だった。
「ママ友リーダーがグループのメンバーを選びますが、最初は基準がわからなかった。児童館で頻繁に合うママ友のC子さんは明らかに私たちのランチに参加したがっているのに、いつもリーダーは上手にスルー。ある日のランチでは、『C子さんの子供の服、すごく汚れていたよね』と笑っていました。子供の服装が貧乏臭いのはNGだと知って恐ろしくなった」(横山さん)
その後、ママ友内の基準が徐々にわかり始めたという。
「持ち家、容姿の良し悪し、夫の年収などで“カースト(序列)”ができるとわかった。夫が大企業勤めの美人ママからのLINEはすぐ返信して盛り上がるけど、大人しくて地味なママからのLINEは既読スルーが多い。またこうしたLINEトラブルを避けるために、ガラケーしか持っていないというママもいるんですよ」(横山さん)
※女性セブン2015年8月13日号