10年前と比べ、浮気の調査件数はほぼ倍増したが、それより変わったのは調査依頼の中身だという。テレビやインターネットで“浮気調査”の料金や、調査の方法を調べ、前もって妻の立場だからできることをしてから現れるのだ。
さて、浮気調査はどのような手順で進められるのか。
「まずはヒアリング。夫の名前から勤務先、部署名、身長、体重、身体的な特徴やクセ、歩く時のしぐさなど細かく伺います。ご主人の最近撮られた写真も持参していただきます。調査当日は、朝出た時の着用していたスーツやシャツ、ネクタイ、カバンなど色や形を細かく聞き出して、対象者を限定できるようにします」(調査会社経営・A氏、以下同)
さらに、「金曜日は帰りが遅い」とか、朝、思い出したかのように「今日は遅くなる」と告げる曜日など、いくらか泳がせてこそ得られた怪しい習慣が、妻の観察からあぶり出されている。
そんな日を彼らは狙い撃ちするのだ。費用は3日間の調査でおよそ40万円だが、早ければ1日で終了する。事前の観察が、調査費用をグンと安くするわけだ。調査当日の動きを聞いた。
「基本は2人態勢ですが、状況によって3人態勢になる場合もあります。具体的には対象者に合わせて、徒歩や車で尾行しながら、ホテルに入ったり、女性の家に入るなど決定的瞬間を撮影して証拠を押さえます。
写真といっても最近は超小型カメラでこっそりと動画を撮っています。動画は写真にも落とせるし、動いていると人間の接近度がわかりやすいので説得力があるんです」
※女性セブン2015年8月13日号