野菜を食べるダイエット法のなかで、しばしば話題にあがるのがキャベツとごぼう。本当の“やせる食材”はどちらなのだろうか。管理栄養士の高木優梨さんは、ごぼうだという。
「キャベツは食前に食べて胃を膨らませることで、食事の量を減らせます。一方ごぼうは、食物繊維総量6.1gのうち水溶性食物繊維2.7g、不溶性食物繊維3.4g(100g中)と、野菜の中でも食物繊維量が多く、ぜん動運動を刺激する不溶性食物繊維と、便を柔らかくする水溶性食物繊維をバランスよく含んでいます。加えて、イヌリンという成分が腎機能を助け、利尿作用を促進します。あく抜きしすぎて栄養素を流さないように気をつければ、ごぼうのほうがよりダイエット食としてはオススメです」(高木さん)
また、毎日肉を400g食べるのと、肉は一切食べないののどちらが痩せやすいか。日本ダイエット健康協会代表理事の古谷暢基さんは、毎日肉を400g食べる方だという。
「いまだに食の欧米化=肉を食べ出したら肥満や生活習慣病が増えたという人がいますが、それは大きな間違い。肉はダイエット向きの食材です。糖質が少ないため体脂肪を生産するインスリンの過剰分泌がないほか、筋肉や酵素の原料となるアミノ酸や、ビタミン、ミネラルを豊富に含みます。もっともダイエットに向いているのは、脂肪燃焼に必須のLカルニチンを多く含むラム肉。牛も豚も鶏も大差はありませんが、ミンチよりも塊肉がベターです」(古谷さん)
※女性セブン2015年8月20・27日号