スマートフォンが普及したことで、移動時間などにゲームアプリを楽しむ人も多いだろう。子どもや男性はもちろん、女性のゲーマーも少なくないようだ。しかし、ファッションプロデューサーの植松晃士さんは、注意したいことがあるという。植松さんが女性ゲーマーに物申す!
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以前は、女性のゲーマーは少ないのかと思っていたら、とんでもない。新幹線の中では、驚くほど多くのかたが、スマホから片時も目を離さずピコピコ。
正直言って、私はゲーマーの気持ちが全然わからないんです。今流行っているのはRPGでしたっけ?
でも知っているのはここまでで、「ドラクエ」も知らないし、「ツムツム」もしたことありません。「人生ゲーム」からはじまった私のゲーム人生は、オセロ、スペースインベーダー、テトリスで終了しました。思えば、短いゲーマー人生でした。
ちなみに、オセロって日本生まれだってこと、ご存じでした? 1973年に発売されたそうですから、私の人生はオセロの歴史といっても過言ではありません(うそですが)。
何を申し上げたいのかというと、そうそう。この夏は、ゲームやテレビの時間をほんの少しでもいいから短くして何か、別の楽しみを見つけましょうということです。
ゲームに長時間熱中するということは、同じ姿勢で座りっぱなしということ。血行が悪くなって体は凝るし、むくんで結果的に丸くなります。
テレビはただ見るだけで終わらせず、一歩進めてそこで得た知識を活用してみるのもいいかもしれません。
私自身は、以前から宣言しているように、NHKのドラマの他、料理番組、特に健康に関する料理番組を、“ガン見”といっていいほど、真剣に拝見しています。とりわけ高野豆腐の素晴らしさを取り上げた番組といったら…。
高野豆腐は木綿豆腐を凍らせて熟成させた後、乾燥させたいわゆる乾物。各種の栄養成分が凝縮されているうえに、たんぱく質を構成するアミノ酸の宝庫。老化予防、骨粗しょう症予防に効果があって、コレステロール値を下げる作用もあるから、ダイエットに役立つだけでなく、生活習慣病の予防にもなるんです。
女友達に夢中で仕入れたばかりの知識を披露して、「高野豆腐をすり下ろして、豚の挽肉と混ぜてハンバーグを作ろうかな」と言うと、「人は年を取ると生と食の執着が増すのね」とあきれ顔。
いいえ、年齢を重ねると健康知識も増えますよ、ね?
オバさん、万歳!
※女性セブン2015年8月20・27日号