急激に体重を減らすと、リバウンドしやすい──そんな話を聞いたことはないだろうか。果たして、その説は本当なのだろうか。たとえば、2か月で10kg減量するのと1年で5kg減量するのを比べると、2か月で10kg減量のほうがリバウンドしやすいのだという。日本ダイエット健康協会代表理事の古谷暢基さんはこう説明する。
「急激な体重減は、体が危険信号を出してエネルギーを吸収しやすい状態に。さらに人間には元の状態に戻ろうという機能(ホメオスターシス)があります。以上の理由から2か月で10kg減の方がリバウンドしやすいでしょう」(古谷さん)
では、体重減を目的として運動をする場合、どういったペースでやるのが効果的なのだろうか。週1の登山と毎日1時間のウオーキングとで比べると「週1の登山」のほうが好ましいという。
「正しいフォームで歩ききれば別ですが、気を抜くと筋肉をさほど使わずとも歩けてしまうのがウオーキング。その点、登山は全身の筋肉を使わざるを得ない、エネルギー消費の高い運動です。足をかけ、蹴り上げて登る動作はお腹周りやお尻、下半身のシェイプアップなどに適しています。下りは片足で重心を支えながらもう片方の足を踏み出すため、全身のインナーマッスルが鍛えられます。ただし行う際はけがには充分に注意しましょう」(古谷さん)
※女性セブン2015年8月20・27日号