ビジネス

生保の個人年金保険 所得税・住民税の控除で節税効果が高い

 老後の生活を安定させるには働きながらプラスαとなる“自分年金”をつくることが重要だ。その際は、個人型401k(確定拠出年金)が有効だ。

 これは、自ら預貯金や投資信託などの運用先を選んで毎月一定額を金融機関に払い込み、その運用の結果次第で将来の“自分年金”受給額が決まる仕組みで、節税効果もある。

 また、子供が独立して毎月の生活資金に余裕ができた人は、さらなる“自分年金”の上乗せを考えたいところだ。個人型401kの節税で「得した」分も、消費に回してしまったら意味がない。節税できた分をさらに積み立てに回すやり方だ。

「年金博士」として知られる社会保険労務士・北村庄吾氏が解説する。

「働きながら増やすなら、やはり節税効果のある生命保険会社の個人年金保険がお勧めです。401kのように全額控除ではありませんが、掛金は最大で所得税4万円、住民税2万8000円が控除されます。401kと合わせれば大きな節税効果が得られます」

 たとえば、個人年金保険に月7000円、年8万4000円を積み立てていくとする。共働きで16歳未満の子供がいる年収500万円のサラリーマンなら、年6800円の節税。同じく年収1000万円のサラリーマンなら、年1万800円の節税になる。

 元本保証型のものを選んで満期まで毎月の支払いを続ければ、利回りは低いものの、約束された利息を上乗せした年金が将来受け取れる。その上に、節税効果があるのは401kと同様だ。

 個人年金保険の利点は、急にお金が必要になった時に途中解約ができることだ。加入期間によって元本割れするケースはあるが、解約返戻金がある。

 60歳以上でも退職金などで保険料を一括で払う「一時払い個人年金保険」のように加入できる商品もある。検討に値する方法だ。

※週刊ポスト2015年8月21・28日号

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン