私の名前をネット上から消して! と悩んでいる人は意外に多い。これは他人が書いた情報ではなく、自分が発信した情報でもいえること。都内在住の主婦・垣田秀美さん(仮名・36才)は20代の頃、ブログに日々の生活を綴っていた。
「まだ結婚前で今の主人とも知り合っておらず、当時のカレとの恋愛などを赤裸々に書いていました。若さ故の勢いで、かなり恥ずかしいラブラブ写真もアップしちゃって…」(垣田さん)
5年前、垣田さんは結婚し、息子は現在2才。この先、息子にブログを見られたら困ると思い、すべて削除しようとしたが、消すために必要なアカウントやパスワードを忘れてしまった。今もブログはひそかに存在し続けている。
「放置したままの私の恥ずかしい過去が幽霊のようにネットに残っています。いつか家族の目に触れたらと思うと、怖くてしかたありません」(垣田さん)
大阪府在住の茂森陽子さん(仮名・45才)の気がかりは娘のことだ。
「中学生の娘が1年前から不登校になっています。ある日、ふと娘の名前を検索すると、ある掲示板に実名が記されていた。“学校に来ないずる休みをしている”というひどい内容でした」(茂森さん)
その日以降、茂森さんの心労は募るばかりだ。
「娘に見られたら、と気が気でない。書き込みをネットから消す方法もわからず、途方にくれています。将来までずっとこの書き込みが残り、娘の就職や結婚に影響が出ないか心配です」(茂森さん)
※女性セブン2015年8月20・27日号