中国共産党は、自らの「政権」の正当性を保つためなら、「嘘」を主張することもいとわない。例えば、南京大虐殺では、日本軍が1937年12月に南京を占領した後、6週間以内に30万人以上の中国人を虐殺したと、中国は主張している。しかし、明星大学戦後教育史研究センターの勝岡寛次氏は「30万人はありえない」という。
「当時の南京の人口は、多く見積もっても20万人程度で、30万人殺すことは不可能。しかも、陥落から1か月後に南京安全区の国際委員会が人口をチェックしたところ、25万人に増えていた。日本軍による大虐殺が起きた町に、なぜ続々と中国人が集まってきたのでしょう」
虐殺の証拠とされる写真も捏造だらけだ。
生首が並んでいる写真は、実は中国軍が切り落とした馬賊の首だったり、寒さの厳しい12月なのに日本兵が半袖だったり。亜細亜大学の東中野修道教授の調査では、証拠とされた写真143枚すべてに加工の跡や事実と異なる点が認められた。
さらに、東京裁判で虐殺の証拠として採用された書物『戦争とは何か』にも疑問が投げかけられている。その編著者で、英紙特派員だったハロルド・ティンパーリーは、国民党中央宣伝部(情報部)の顧問で、党から資金提供を受けていたことが明らかになっている。
※SAPIO2015年9月号