8月14日付の創価学会機関紙「聖教新聞」の内容が同紙読者の間で波紋を広げている。創価学会員の男性がいう。
「世界で活躍する同志の快挙なんだから、大々的に一面で報じてほしかった」
8月12日(現地)、シアトル・マリナーズの岩隈久志投手(34)がボルティモア・オリオールズ戦に先発し、ノーヒットノーランを達成した。野茂英雄氏(46)に次いで、日本人投手で2人目の快挙だった。
だが、このニュースが聖教新聞の一面で報じられることはなかった。岩隈は過去に同紙のインタビューで、
〈地元シアトル(アメリカ)にいても、遠征に行っても、小説『新・人間革命』は「SEIKYO online」(聖教新聞社の公式ホームページ)で欠かさず読んで、一日のスタートを切ります〉
と語るほどの熱心な学会員として知られている。それだけに、華々しい一面記事を期待していた学会員の一部は残念に感じたようだ。
当然、スポーツ紙はこのニュースを大々的に取り上げ、日刊スポーツ、スポニチ、サンスポは一面トップで報じた。全国紙でも産経新聞が岩隈の写真を一面に掲載している。
この日の聖教新聞一面トップの見出しは、「シンガポール建国50周年を祝賀」。同国の国家式典にシンガポール創価学会の婦人部員ら850人が出演したと報じた。岩隈についてはスポーツ面で夏の甲子園やプロ野球の結果と一緒に伝えるのみだった。
ちなみに、昨年創価大が箱根駅伝初出場を決めた際は、一面を飾っている。一番ガッカリしたのは快挙から一夜明けて紙面をチェックした岩隈本人かも。
※週刊ポスト2015年9月4日号