昨年はドラマ『昼顔』(フジテレビ系)の上戸彩(29)、映画『海を感じる時』の市川由衣(29)など人気女優が体当たりで演じた「濡れ場シーン」が話題になった。
今年もそれに劣らぬ豊作だ。清純派から大胆なイメチェンを果たしたのは今年30歳になった相武紗季。ドラマ『硝子の葦』(WOWOW)では、複数の中年男性とドロドロの肉体関係を繰り返す魔性の女を演じた。
奥田瑛二(65)演じる母親の愛人との絡みでは、奥田がベッドの上で相武の背中から首筋にかけて舌を這わせると、うっすらと汗ばむ白い肌が大写しになる。奥田の激しい腰使いに慣れた様子で顔を上下させると、乱れた髪の毛が汗でべっとりと首筋にまとわりついた。
体を重ねた後、ベッドでたばこをくゆらす奥田に近づき、そのたばこを手にとって吸う相武。無邪気さと艶めかしさが合わさった表情を浮かべる。65歳の奥田との濃厚なセックスシーンは中高年男性を中心に高い支持を得た。
他の不倫相手(小澤征悦、41)とも激しい。ホテルの一室では、黒いキャミソール姿の相武が壁に体を押しつけられ、無抵抗のまま唇を奪われた。
これに火が付いた相武も彼の唇を求め、そのままベッドへとなだれ込む。男の背中越しに映し出される相武の半開きになった口元から、「ハア、ハア」と吐息が漏れ出す。この作品で相武の新たな一面が生まれた。
映画評論家の秋本鉄次氏のイチ推しは、意外にも絡みシーンの少ない榮倉奈々(27)の映画『娚の一生』。身長170cmの榮倉のスラリと伸びた足首を相手役の豊川悦司(53)がたぐりよせ、足の指と指の間までねっとり舐め回す。派手さはないが強く印象に残るシーンだ。
「スレンダーな榮倉の生脚が“凌辱”され、脚フェチにはたまらない。芸術性とエロスを兼ね備えた秀逸な作品です」(秋本氏)
激しいベッドシーンばかりが濡れ場ではないのだ。
※週刊ポスト2015年9月4日号