「制服を着た男は3割増し」とはよく言ったものだ。江戸時代でも、「火消半纏」と呼ばれる独特の衣装に身を包んで火事に立ち向かう元祖・制服男子たちは江戸の女にモテモテだったという。
「テレビ局から取材が来たり、すごく反響があって…。妻も、一緒に喜んでくれてます」
と、はにかむのはJR九州のよさこいチーム「櫻燕隊」を率いる隊長・岩永一樹さん(29才・右)。学生服を思わせる硬派な制服姿が、Twitterでアップされると、「福岡に嫁に行きたい」などと全国であっという間に人気が広がった。
硬派なのは制服だけではない。2011年、九州新幹線開業を記念して立ち上げたチームの、今年6月に行われた『第24回YOSAKOIソーラン祭り』で賞を獲る実力は、“地域の活性化のために”との地道な練習でつちかった。
「窓口業務など現場で働く社員も多くて、本番まで一度も全員が揃って練習できない。演舞の当日にやっと全員で合わせるんです。この時ばかりは、焦って私がピリピリしだす(笑い)」(副部長・原槇義之さん・39才)
激しい動きをきれいに見せるため、メンバーは日ごろから、脚力を鍛えるための縄跳びなど個人でメニューを作って練習する徹底ぶり。電車の時間も、演舞の動きもピタリと合わせるかっこよさは、真面目さとチームワークの賜物でした。
※女性セブン2015年9月10日号