甲子園で2本塁打を打った早実の1年生・清宮幸太郎の弟、福太郎(早実初等部6年)が米国で開催されているリトルリーグ世界選手権大会のメキシコ戦(日本時間8月24日)で、代打ホームランをかっ飛ばした。米国のスポーツ専門局・ESPNは、「彼の兄は3年前の大会でモンスター級の活躍をした。彼も同じなのか!」と伝えた。
リトルリーグ世界選手権大会は、世界の代表計16チームで争われる“子供版WBC”だ。兄・幸太郎は3年前の中学1年の時に日本代表として出場し、世界一になっている。その際、推定飛距離94メートルという特大弾を打ち込み、観戦していたヤンキースのジラルディ監督に「彼ならメジャーで生き残れる」といわしめた“伝説”がある。
準決勝のベネズエラ戦(27日)でも安打を放って活躍。兄に負けない“メジャー級”のインパクトを残した。
福太郎も兄と同じ東京北砂リトルの所属。6年生である福太郎は控え選手として参戦したが(*注)、12歳ながら164センチ、67キロと同学年では頭ひとつ抜けており(平均身長149センチ)、“怪物”の予感は十分だ。
【*注:リトルリーグの試合は通常、小学6年生までしか出場できないが、世界大会は米国の新学期(9月)に合わせて中学1年生まで参加できる】
すでに風格もある。福太郎は試合後、「お兄ちゃんは中1で。自分は(小学)6年生で打てて。少しですけど、上いったかな、みたいな」と兄と同じくビッグマウス発言。
「幸太郎君がリトル世界一になった時も、福太郎君は両親と一緒にスタンドで観戦していて『僕も打ちたい』と負けん気を見せていた。その実力のみならずビッグマウスぶりも兄に劣らない」(スポーツ紙の担当記者)
※週刊ポスト2015年9月11日号