八重山諸島に浮かぶ小さな島で“小浜島ばあちゃん合唱団(KBG84)”がブレイク中! 平均年齢は84才。民謡で鍛えた高らかな声とキレのいい踊りがインパクト大だ。
20年ほど前、一人暮らしの高齢者をケアするボランティア「うふたき会」で集まったお年寄りから自然と歌の輪が広がり、合唱団が結成された。年長者を敬う島の精神から、正式な入団資格を得られるのは80才。幼いころから民謡に親しむ島民は皆、“80才で一人前”のおばあちゃん合唱団が目標だという。
ブレイクのきっかけは、小浜島PR曲のリリース。これが英国BBCの公式サイトの記事にも取り上げられた。当初は英語の歌詞に苦戦したが、「カモ・ナ・ダンス…」と大きく書いたボードを見ながら繰り返し歌い込み、丸暗記。「時々忘れるけど、みんなで歌うから大丈夫さぁ~」とあっけらかんと笑う。東京、大阪で行った遠征公演も好評を博した。次なる目標は年末の紅白歌合戦だ。
センターを務める山城ハルさん(97才)は、「白髪があると気持ちがピンとしないからね~」と、月1回は石垣島の美容院へ。ほかにも定期検診、大きな買い物などのため、月数回は船で娘さんも住む石垣に渡る。その元気の源のひとつは食。同居する息子さん家族と同じメニューをきれいに完食し、酒は飲まない。さらに間食には黒糖をつまむなど、甘いおやつも欠かさない。
「石垣で買って来るコンビニの新作スイーツや、内地の親戚からもらうお土産も心待ちのようですよ」と孫の小百合さん。
今の目標は「次の祭りに子や孫たちに着せる着物の生地を織り上げること」。どんな柄にするかを考え、緯糸の長さなども計算して織り上げるので「結構、頭を使うんだよ~」とハルさん。
旅行も大好き。「東京タワーと東京スカイツリーには行けたから、次は東京ディズニーランドに行きたいね!」と意欲満々に答えてくれた。
※女性セブン2015年9月10日号