夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(56歳)が精密機器メーカー勤務の奥様(54歳)。ご主人は「部屋を明かるくする」ことを心掛けています。
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結婚した時の主人の提案が「照明やインテリアで部屋を明るくしよう」でした。確かに、照明を明るくすると表情が明るく見えるうえ、料理も美味しそうに見えます。それに、明るい照明の中では人はケンカをしづらくなり、結果、明るい家庭になるそうなんです。
でも先日、「LEDは優しい明るさで、白熱灯は温かみのする光色。どっちがいいかな」といいながら、最新式の天井用シーリングライトを買ってきた主人。部屋が前以上に明るくなると、「アレッ、お前、若いと思っていたのに、急に老けたな」って、照明のせいでシワがバッチリなの!
「それにお前の顔、不機嫌そうに見えるな。照明が暗いのかな」って、照明は十分なの! あなたに「老けた」といわれて、本当に不機嫌なのよ!
※週刊ポスト2015年9月11日号