「日本男児たるものこうあるべき!」なんて強い考えを持っている人もいるが、それがよくない方に働いてしまうことも。埼玉県に住むパート勤務の女性Tさん(40才)は、結婚14年目。鉄道会社勤務の夫(36才)が妙に「日本男児!」にこだわっているというのだが…。
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だいたい、夫の“意地っ張り”にスイッチが入ると、ロクなことがないんだよね。先日入ったインドカレー店で、やたらノリのいいインド人の店員が「カレーは甘口、中辛、辛口、大辛、激辛。それとインド人もビックリ、火を吹く辛さもあるよ~」と、注文取りに来たの。
ついでに、「これは開店以来、だぁ~れも食べきった人、いないよ~」って余計なひと言を。その瞬間、夫の目がギランと光り、「じゃ、オレはそれ」。「大丈夫?」と顔を覗き込まれたら、「えっ? 何が?」だって。
当然、カレーをひと口食べた夫はゴホゴホ。ひどいむせ方をしてコップの水を一気飲み。見かねて、「もうやめて」と言うと、「バカ言うな。食べ切らなきゃ国際問題だぞ。ゴホゴホ。日本男児として、武士として…」って。涙と鼻水でグチャグチャになりながら、とうとう最後のひと口を食べ切ったわ。
でも、朝になったらトイレから涙目で出てきて、「ちくしょう~。どこから“火を吹く”か、ちゃんと説明してくれたら食わなかったのに」って、聞きたくもない弱音を吐いたあげく、「具合悪い。仕事休む」って。
※女性セブン2015年9月17日号