女子バレーW杯が熱戦の幕を閉じた。来年のリオ五輪出場権を争う大会のテレビ中継(フジテレビ系)には、いつもと違う“趣向”が凝らされた。
タイムアウトや勝負所になると、画面に「木村沙織 128/191 67%」といった表示が並ぶ。これは選手の装着したセンサーからリアルタイムで送られてくる「心拍数」だ。分母は推定最高心拍数で、数字はいわば“ドキドキ具合”を示している。データは1秒ごとに更新される。
真剣な表情で額の汗を拭う選手の息が上がっている様子が、視覚的にわかるという試みだ。大会で使われたセンサーを製造するポラール・エレクトロ・ジャパンの担当者はいう。
「心拍センサーはトレーニング効果向上のために、様々な競技のトップチームが世界中で導入しているものです。選手のみぞおち部分に当たるように装着されたトランスミッターでとらえた心拍数データを、Bluetooth(近距離通信の一種)を通じて送信する仕組みです」
つまり、今大会で主将を務めたサオリンこと木村沙織(29)の「推定Eカップ」のアンダーバストに心拍センサーが直接当たっていて、サオリンの鼓動が伝えられているということに……。想像すると少し、こちらもドキドキしてしまう。女子バレー好きとして知られる漫画家の杉作J太郎氏は興奮を隠さない。
「アンダーバストといえば、女性の体で最も柔らかな下乳に接しています。そこに取りつけられたセンサーから彼女たちの鼓動を感じられる。これは、興奮を覚えずにはいられないでしょう。そんな中継をしてくれたフジテレビに、ありがとうといいたいです」
視聴する男性の胸を高鳴らせる試み。試合の行方そっちのけで心拍数が上がってしまうのが難点か。
※週刊ポスト2015年9月18日号