打てない、走れない、守れないといわれている今年の巨人。菅野智之、高木勇人、マイコラスらが好投を見せるなど投手陣はなんとか頑張っているように見えるが、なかには“戦犯”と呼ばれそうな成績しか残していない投手もいる。例えば、7年連続60試合登板、3年連続30ホールドをマークする鉄腕として、永らく巨人中継ぎ陣を支えてきた山口鉄也(31)だ。
今年は安定感に欠け、失点するシーンが多くなっている。8月7日の広島戦では、両軍無得点の延長12回、無死一塁の場面で登板。四球と安打で1死満塁とされ、菊池涼介、丸佳浩に連続タイムリーを浴びた。
この試合では今季の山口を象徴する場面があった。
「失点の後、審判からポケットの中に入っているものをベンチに戻せという指示を受けた。不正投球につながるということでしたが、山口が珍しくそれに激高して言い合うシーンがあった。ポケットの中に入っていたのはなんと数珠。投球が思ったようにいかず、メンタル面もかなり参っているのかも」(巨人担当記者)
そして、もうひとり忘れてはならないのがマシソン(31)だ。かつては山口、西村健太朗とともに「スコット鉄太朗」といわれ、鉄壁の中継ぎ陣を形成していたが、今年はとにかく打ち込まれる。6月21日の中日戦では3-2の場面から登板。しかし2者連続でホームランを食らい逆転された。ちなみにこの日は「次に何を投げるか、相手が分かっている気がする」という迷言を残した。
「お前はほとんどストレートなんだから当たり前だろとツッコミました。今季はピンチの場面で登板し、平気でランナーを帰しているような印象。自分に自責点がつかないからいいというものではない。今季はとにかく山口、マシソンと心中している。なぜ原監督はしつこく使い続けるのか……」(50代男性ファン)
※週刊ポスト2015年9月18日号