国内

元少年A「手記は100万部売れる」と豪語 今の売れ行きに不満

元少年Aから女性セブン編集部に届いた封筒

 神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年A。今年6月に手記『絶歌』(太田出版)を出版したこの元少年Aが、女性セブン編集部に手紙を送ってきた。そこでは自らの公式HPを開設したことが明らかにされるとともに、当初手記を出版する予定だった幻冬舎の見城徹社長とのやりとりが書かれていた。あるテレビ番組で見城氏を知ったAは、彼に心酔。見城氏に手紙を送り、自らを売り込んだのだ。

 女性セブン編集部に届いた手紙には、Aの売り込みに対して見城氏が書いたとされる返信も続けて載せられていた。

《私は元少年A[酒鬼薔薇聖斗]という著者名で本を出す気持ちはありません。喩え、最初は商業的に失敗してもあなたの作品は本名は無理でしょうからペンネームで出されるべきだと考えます。

 すなわち、フィクションまたは、実録暴露物ではないノンフィクション作品を書くべきだと思います。かつての匿名の犯罪者の名前を冠して何かを書くというのは、私は賛成しかねます。もしそれでよろしければ、もちろん私も関わりますが、うちの担当編集者チームによって出版を目指すということにやぶさかではありません。(中略)それはあなたにとって地味な作業になるだろうと予測されますが、表現の真っ当な道だと思うのです。湧き上がる衝動を実際に現実化させない為に想像力としての「犯罪」である表現はあるはずです。

(中略)あなたの望んでいることの中に、センセーショナルな商業的な成功が含まれているとするならば、私と私の会社は不適任かもしれません。

 弱気な言葉のように聞こえるかも知れませんが、私は懸命に昼の世界に生きるそれぞれの溜息と人の良さを受け止めて生きてきたつもりです。社員を含めて守るべき人達もいます。あなたと少しでも関わる以上、今、述べてきたことは譲れない一線だと考えています》

 手紙ではその後、Aと見城氏との7通の私信のやりとりの公開が続く。

 2013年初頭、Aは見城氏と編集者3名からなるプロジェクトチームと顔を合わせ、本格的に『絶歌』の執筆作業を始めた。原稿が形となったのは2013年末。以後、打ち合わせを重ね、修正を繰り返していた。

 しかし今年1月、Aにとって転機となる出来事が起きる。『週刊新潮』で手記の出版計画が報じられたのだ。同記事には出版に強く反対する遺族の肉声が掲載された。これがきっかけで出版社内でも慎重論が盛り返し、Aの心は揺れ動く。Aはこう記した。

《本当にこの本を出すべきだろうか?と自問自答するようになりました。(中略)手記の出版をきっぱり諦めようと思い、編集チームにその旨をメールで伝えました》(以下《》内はAの手紙から)

 結果、Aの手記は太田出版から出されることになった。しかし、ここから手紙のトーンは大きく変わる。出版に前後して見城氏や編集チームの対応に強い不満を抱くようになったことが明かされ、以降、内容の真偽は不明だが、見城氏に対するAの常軌を逸した憎悪がひたすら綴られていく。

関連記事

トピックス

電撃結婚を発表した高畑充希と岡田将生(時事通信フォト)
《電撃発表》高畑充希が岡田将生に求める“美人ママ”との関係性、結婚発表前に「母娘の絆」たしかめる海外旅行
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《仰向けのまま密着して》紀州のドン・ファンが求婚した“もう1人の30代女性”「手でしたり、こすってあげた」 須藤早貴被告との結婚直前に出会い…覚醒剤の影はなく
NEWSポストセブン
Snow Man・佐久間大介の主演映画打ち上げをキャッチ
《ピンク髪を封印》Snow Man・佐久間大介 主演映画打ち上げ「二次会はチェーンの居酒屋」「隣に大学生グループ」新宿の夜
NEWSポストセブン
全校生徒約2800人を誇るマンモス校かつ”スポーツ強豪校”の埼玉栄
《埼玉栄・高2男子が死亡》「生徒が運転するなんて…」運動部OBが証言する鍵のありか 管理不足が囁かれる学園側が“想定外の事態”と回答「鍵は隠しているつもりだった」
NEWSポストセブン
華やかなドレスアップ姿を披露する女子プロゴルファーたち(写真は安田祐香)
《私服が見られる唯一の機会》女子プロゴルファーがドレスアップして登場、“素の一面”を見せる前夜祭 センスや好みがわかるファン注目のイベント
週刊ポスト
高畑充希と岡田将生
《衝撃の共演者キラー》高畑充希、岡田将生と電撃結婚発表「公認不倫ドラマ」の共演で見つけた新しい夫婦関係「やっぱ結婚いいな、素敵だな」
NEWSポストセブン
「真美子さんキャップ」を後ろ向きに被る大谷(ドジャース公式Xより、右は共同通信)
「真美子さんのM?」大谷翔平が愛用し始めた“Mキャップ”の真相「いつものブランドじゃない」「後ろ向きに被る配慮も…」ブランド広報の“意外な回答”
NEWSポストセブン
『国民的推しMENコンテスト』初代グランプリに輝いた蒔木瑠人
《1st写真集電子版が発売》「国民的推しMENコンテスト」初代グランプリ・蒔木瑠人、この冬やってみたいことは「キャンプです!」
女性セブン
現在は孫育てや犬のお世話に励んでいるという百恵さん(2024年1月)
《古きよき時代の象徴となる百恵さん》『ありがとう あなた』『さよならの向う側』三浦祐太朗が母の名曲を中国で熱唱し観客大合唱 1980年ブーム再来で人気は増すばかり
女性セブン
大の里(左)の“綱取りへの道”の最中、角界の権力争いも(右は尾車親方/時事通信フォト)
《NHK大相撲中継の専属解説者》「前・尾車親方」起用で熱を帯びる“角界の権力争い”二所ノ関一門の存在感は増し、元横綱・白鵬はさらなる苦境に
週刊ポスト
2018年の山口組新報に司忍組長の喜寿のレポートが掲載されている
《六代目山口組・司忍組長の誕生日会》採点制度導入された緊迫のカラオケ大会で「俺の唄も公平にしろよ」と発言、機関紙に掲載された当日の写真
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
山本由伸、“新恋人”のNikiは“元カノの親友” 新旧彼女が「毎日のように連絡を取り合っている仲」で知人は肝を冷やす
週刊ポスト