秋篠宮家の長男・悠仁さまの9才の誕生日を2日後に控えた9月4日、4年に1度の「皇族議員選挙」が行われた。皇太子ご夫妻をはじめ、秋篠宮ご夫妻、三笠宮ご夫妻など“選挙権”を持つ成年皇族方が次々に“投票所”である皇居内の宮殿を訪ねられた。その中には昨年成人を迎えられ、「選挙」に初参加の佳子さまの姿もあった。「皇族議員」は定数2名。それではその「皇族議員」が参加される「皇室会議」とは──。
皇室会議のメンバーは、2名の皇族議員に加え、首相や衆参両院議長、宮内庁長官など計10名からなる。議題に上るのは、皇族男子の結婚や皇位継承順位の変更など皇室運営の重要事項だ。
「皇族議員選挙には17名の全成年皇族が参加され、それぞれが4名の名前を記入する『互選』の形式で行われます。一般の選挙権を持たない皇族方にとっては『選挙』を行う唯一の機会です。今回はイギリス留学中の秋篠宮家の長女・眞子さまら3名が欠席されましたが、参加できないかたは、郵送で不在者投票を行われました」(宮内庁関係者)
今回の「選挙」では秋篠宮さまと常陸宮妃華子さまが選出され、さらにお2人が皇室会議を欠席する場合に備え、常陸宮さまと秋篠宮妃紀子さまが予備議員に選ばれた。
歴史をひもとくと、皇室会議はこれまでに全部で7回開かれている。第1回の会議は1947年10月のこと。GHQの措置を受け、11宮家51人の皇籍離脱が決定された。以降の6回で話し合われたのはすべて皇族男子のご結婚に関するもので、「お妃さまの審議」がテーマとなった。
「直近の皇室会議は1993年1月に行われ、皇太子さまと雅子さまのご結婚が決定されました。当時の宮沢喜一首相が召集したのですが、会議では宮内庁長官が交際の経緯や、雅子さまの生い立ちや経歴、人柄などを説明しました。可決には過半数の賛成が必要となりますが、質疑応答もなく、会議開始からわずか19分後には、全会一致で正式決定されました」(ベテラン皇室記者)
※女性セブン2015年9月25日号