街歩きの達人タモリ(70才)が、自由気ままに全国各地の街をブラブラする人気番組、 NHK『ブラタモリ』。ほかのお散歩番組とはひと味もふた味も違う、ゆる~い雰囲気とマニアックな魅力で注目されている。
なかでも、タモリの段差へのこだわりには度肝を抜かれる。
「高低差のないところになんの興味もなし」と言い切り、自らを“ダンサー”と自称するほどの“段差オタク”のタモリ。段差を見ればその街の成り立ちもわかるという。
そして、ほぼ準レギュラーの東京スリバチ学会・皆川典久さんは、タモリも認めるダンサー。
「街中で出会う段差や高低差には、歴史上そうならざるを得なかった事情が隠されています。その謎を解き明かしていくうちに、意外な過去や歴史のつながりが見えてくることがある。不思議に思った段差や高低差が、ミステリーへの入口だったりするのが面白いんです」
京都高低差崖会・梅林秀行さんは、高低差話でタモリと意気投合。
「高低差のある場所は、町がちょうど切り替わるところ。そこでは、街全体を見渡せるというという高台の良さと、坂を上ることを楽しむという低地の良さの両方が味わえます。坂や段差があると、街に陰日向ができ、表情が生まれるんです」
こんなダンサーたちのマニアックな会話が、本番組の魅力となっているようだ。
※女性セブン2015年9月24日号